各委員会便り

 

令和2年12月号(情報(広報)委員会便り)

 長崎県薬剤師会では県内の薬局における調剤情報を共有するシステム「おくすりネット長崎」を運用しています。重複や併用禁忌の情報を事前にチェックして 服薬安全性の確保および医療費の適正化に貢献する有益なシステムです。【県薬ホームページ → 会員専用ページ】でシステム概要・利用規約・申し込み等が閲覧できるので、未導入の薬局におかれましては是非ご一読くださいますようお願いいたします。

 昨年の説明会で機器を入手済で未設置または端末設定が済んでいない薬局は、各薬局のレセコンメーカー担当者様および「おくすりネット長崎」システム運用会社:メディカルアイ株式会社【お薬カルテサポート窓口】(平日:9:00〜18:00TEL:050-5838-8217)までお問い合わせの上、機器の設置および閲覧端末の設定していただきますようお願いいたします。

 「おくすりネット長崎」は、患者に安全で安心して服薬していただくためのシステムです。薬剤師にとっても服薬情報の一元的・継続的な管理という「かかりつけ薬剤師機能」に有用なツールとなりますので、「おくすりネット長崎」の導入・活用をご検討いただきますようお願いいたします。
(不具合や設置等の窓口・連絡先は県薬事務局および県薬だよりをご参照ください)

令和2年11月号(会営薬局運営委員会便り)

 会営薬局では、クレジットカードの導入の準備を進めています。患者様の利便性をよくして、より多くの患者様が会営薬局を「かかりつけ薬局」としてご利用いただくことを願ってのことです。コロナ禍の影響を受けて、私たち医療を取り巻く環境も変わってきました。皆様の職場でも、その対応に試行錯誤されていることと思います。キャッシュレスも感染予防対策のひとつとされていますので、クレジットカードの導入はその意味でも意義があるものと考えています。

 厚生労働省は「医療機関・薬局等における感染拡大防止等支援事業」として、感染拡大防止対策に要する費用の補助申請を受付しています。会営薬局でも、これを機に設備等の見直しを行っているところです。患者様の立場に立って、安心して来局いただける環境作りに取り組んでいきたいと思います。

令和2年10月号(医薬分業対策(薬薬連携)委員会便り)

 2019年医薬品医療機器等法(薬機法)改正で薬剤師・薬局のあり方が見直され、薬剤師・薬局機能の強化が図られるなか、2020年度調剤報酬改定では「対物業務から対人業務への構造転換」に焦点が当てられ、対人業務の評価の拡充が行われました。中でも、外がん化学療法においては医療機関をはじめ地域一帯となった連携が治療の質向上のために欠かせない事から、評価項目が追加されています。調剤薬局には患者への丁寧な服薬指導はもちろん、服薬状況や副作用の発現状況を把握し、医療機関と連携した上で患者のがん治療を服薬期間中継続的にサポートしていく事が求められています。

 連携が重視されるようになった背景には地域包括ケアシステムの推進があり、外来・入院・在宅と療養環境が変わっても切れ間なく医療が提供される事を目指しています。
がん化学療法では、副作用等によりアドヒアランスが維持できない症例も多く存在し、治療と仕事を両立する患者が増加するなか、地域で患者を支える体制の構築が急がれており、2020年度の診療・調剤報酬改定では、がん診療における総合的な取り組みとして、連携を評価する点数が医療機関と薬局向けにそれぞれ新設されました。

 抗がん剤は処方された患者にとって、がん自体や副作用への不安など種々の要因が治療の妨げになる事が多く、より早い段階で薬局薬剤師が関わる事で、薬物治療の向上につながる事が可能にとなります。薬局では服薬指導時、医療機関から患者に渡された文章等に基づき質の高い服薬指導を行うとともに、電話等を用いてアドヒアランスや副作用の発現状況等の確認を行い、調剤後も服薬期間を通じ、継続的にフォローを実施する事が求められます。また服薬指導時・フォロー時に医療機関に報告すべき内容があれば、緊急性に応じて電話やトレーシングレポート等を活用し、状況をフィードバックする事も重要な機能です。薬局から積極的に働きかけ、患者の薬物治療に貢献する事が今後の薬局に期待されています。
 この事を理解して頂き、今後の薬局のあり方について考えて頂ければと思います。

○医療機関
●新設された評価項目 : 質の高い外来がん化学療法の評価・連携充実加算150点(月1回)

●概要 : 患者にレジメン(治療内容)を提供し、患者の状態を踏まえた必要な指導を行うとともに、地域の
       薬局薬剤師を対象とした研修会の実施等の連携体制を整備している場合の評価を新設

○薬局
  ●新設された評価項目:
    薬局でのレジメン等を活用した薬学的管理等の評価・特定薬剤管理指導加算2 100点(月1回)

  ●概要 : 以下の取り組みを評価
   ・患者のレジメン等を把握した上で必要な服薬指導を実施
   ・次回の診察時までの患者状況を確認し、その結果を医療機関に情報提供

<参考:令和2年度診療報酬改定の概要(調剤)令和2年3月5日版(厚生労働省)>

令和2年9月号(生涯学習(学術)委員会便り)

 平素は生涯学習委員会活動へのご理解とご協力をいただき誠に有難う御座います。昨年度2月が最後となっておりました学術講演会が先月半年振りに無事開催出来ました。皆様のご協力のおかげです。感謝申し上げます。今後の学術講演会開催にあたりましてもマスク着用、消毒用エタノールでの手指の消毒、非接触型体温計による検温やソーシャルディスタンス確保等何卒宜しくお願い申し上げます。

 また、学術講演会の開催方法において、日本薬剤師研修センターより時限的特例が通知されました。座学による集合研修に関してはその場で講義を受講するものとなっていましたが、それに加えて、ウェブ会議ツールを使用した講義も許容されます。その際、研修者本人の確認方法や研修シールの配布の仕方などまだ解決しなければならない問題がございます。今後はウェブ会議ツールと集合研修の併用も視野に安心安全に受講いただけますよう努力して参ります。

 また、今年度から日本医療薬学会の地域薬学ケア専門薬剤師制度が開始されました。この制度は日本医療薬学会において薬局薬剤師向けの専門薬剤師制度として初めて創設された制度です。背景には、薬機法の改正により高い専門性を有する薬局薬剤師を育成し、最近の医学薬学に対応した業務遂行が求められていることと、現場で行われている業務の検証や最近の知見を取り入れた薬学的業務を行うために、学術活動に積極的に取り組み、発展的な業務改善を実行する下地を有することが必要とされていることがあります。これまでの薬局薬剤師はどちらかと言えば、地域薬局で幅広い分野をカバー出来るジェネラリスト養成がメインでしたが、薬機法改正で専門医療機関連携薬局を認定する仕組みが作られたことをきっかけにして、薬局でも特定分野のキャリアを伸ばす道が作られました。この分野において地域の指導的役割も担うことで、そのキャリアを地域にフィードバックしていくスキームともなっています。この専門薬剤師の認定に一人でも多くの方がチャレンジされることが期待されています。来年3月には第2回長崎県薬剤師会学術大会が開催される予定です。先生方のご発表を心待ちにしております。

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