令和3年4月号(院外処方箋コーナー運営委員会便り)
2月より、佐世保共済病院の透析患者様の院外処方箋の発行が開始されました。院外処方箋コーナーの運営時間は午前中のみですが、午後に透析が終了されて処方箋が発行される患者様がおられるので、午後の透析患者様の処方箋も、共済病院の職員様のご協力により、院外処方箋コーナーを介して保険薬局へFAXを送信しております。また、透析患者の院外処方が開始されるにあたっては、佐世保共済病院の薬剤科より、事前に処方内容をかかりつけ薬局へ情報提供して頂きました。薬局があらかじめ薬を手配して、患者様がスムーズに薬局からお薬をもらうことができるように、ご配慮いただいたところです。佐世保共済病院様には、この紙面を借りまして、御礼を申し上げます。ありがとうございました。
院外処方箋コーナーでは、医療機関とかかりつけ薬局の懸け橋として、患者様がスムーズにお薬の調剤が受けられるように、日々の業務を行っております。コロナ禍の中で薬局の現場でもその対応に苦慮されていることと思いますが、私たち薬剤師も患者様の期待に応えられるように、日々の調剤業務に取り組んでいきたいものです。患者様が気持ちよく薬局に来られて、笑顔で薬局を後にすることが増えていけば、自ずとかかりつけ薬局の地位も高まるのではないでしょうか。頑張っていきましょう。
令和3年3月号(社会保険委員会便り)
先月末に長崎労災病院の抗がん剤勉強会がオンラインで開催されました。また、昨年11月にも佐世保市総合医療センターで同様に開催されましたが、この研修会は昨年の診療報酬改定において新設された「特定薬剤管理指導加算2」の算定要件である保険医療機関が実施する抗悪性腫瘍剤の化学療法に係る研修会に該当するものです。
「特定薬剤管理指導加算2」は、がん患者に対する保険薬局での薬学管理を評価するものであり、その背景には国が推し進める対物業務から対人業務への構造的な転換があります。私たち保険薬局の薬剤師が今後取り組んでいくべき重要な加算項目であると思われますので、令和2年度社会保険講習会テキストのP120〜124に掲載されている留意事項を、今一度ご確認ください。
今回は、この項目に関するQ&Aをご紹介します。
Q1:特定薬剤管理指導加算1と特定薬剤管理指導加算2は併算定可能か。
A:特定薬剤管理指導加算2の算定に係る悪性腫瘍剤及び制吐剤等の支持療法に係る薬剤以外の薬剤を対象として、特定薬剤管理指導加算1に係る業務を行った場合は併算定ができる。
Q2:患者が服用等する抗悪性腫瘍剤又は制吐剤等の支持療法に係る薬剤の調剤を全く行っていない保険薬局であっても算定できるか。
A:算定できない。
Q3:電話等により患者の副作用等の有無の確認等を行い、その結果を保険医療機関に文書により提供することが求められているが、算定はどの時点から行うことができるのか。
A:保険医療機関に対して情報提供を行い,その後に患者が処方箋を持参した時である。 この場合において、当該処方箋は、当該加算に関連する薬剤を処方した保険医療機関である必要はない。なお、この考え方は、調剤後薬剤管理指導加算においても同様である。
Q4:電話等による服薬状況等の確認は、メール又はチャット等による確認でもよいか。
A:少なくともリアルタイムの音声通話による確認が必要であり、メール又はチャット等による確認は認められない。なお、電話等による患者への確認に加え、メール又はチャット等を補助的に活用することは差し支えない。
<R2.3.31厚生労働省通知 疑義解釈資料>より抜粋
令和3年2月号(休日・夜間・OTC対策委員会便り)
年末年始、急病診療所の勤務を担当された先生方、誠にお疲れさまでした。
急病診療所においては、新型コロナ感染予防の観点から、患者を自家用車内で待機させた屋外(駐車場)での対応が全体の半分以上を占めました。日によっては雪の降る中での対応となりました。担当された先生方、お体にさわりはなかったでしょうか?
一連のコロナ感染症対策では、佐世保市の職員の皆様、総合医療センターをはじめ、患者のケア・治療に携わる全ての方々のご尽力は並々ならぬものがあると思います。
既に先生方もお気づきの事と思いますが、新型コロナ感染防止の一連の対策で、例年猛威をふるうインフルエンザウィルス感染症が、今季はほぼ発生していません。
コロナにまつわる様々な対策は、以降の生活に必ずプラスになります。医療・介護に携わるすべての人間が、それぞれの職務を遂行しこの難局に立ち向かい、コロナ以後のより良い生活用式を確立させましょう。
令和3年1月号(在宅医療・介護保険委員会便り)
あけましておめでとうございます。
新しい年を迎えましたが、COVID-19の脅威は未だ終わりが見えず、日々の業務におきましても、神経をすり減らす毎日かと思います。皆様の心身の調子を崩してしまうことがありませぬよう、お祈り申し上げます。
その反面、密を避け、換気、手洗い、うがい、室内でのマスク着用などの新しい生活様式が当たり前になりつつあることで、インフルエンザはじめ多くの感染症が例年より減ってきていることは(薬局経営上は難しいところもありますが)社会衛生全体といたしましては良いことと言えるのかもしれません。
在宅及び居宅薬剤管理指導における患家訪問では、高齢者や持病のある方が対象ですので、薬局内での感染予防策に加え、更なる注意が必要です。しかしながら、すべての患家に防護服を着用して訪問するなど過度な対応を取ってしまうと、ご近所の方にあらぬ誤解を与えてしまい、誹謗中傷などを招いてしまうことにつながりかねません。
3月14日(日)には、県薬の事業であるフィジカルアセスメント講習会が佐世保地区でも開催予定ですが、例年のフィジコ(ロボット)を使ったフィジカルアセスメントの実習に加え、佐世保市医師会訪問看護ステーションの管理者をされている訪問看護師越智幸代様をお招きし、コロナ禍における患家訪問時の留意点などをお話していただく予定になっております。
県薬だより12月号では、佐世保市中央公民館講堂とご案内していましたが、佐世保市中部地区公民館(佐世保市体育文化館・コミュニティセンター1階)に変更となりました。大変ご迷惑をおかけしますが、訂正させていただきます。
当日は無事に開催できるよう、手指消毒薬を備え、広い会場にて常時換気することで、感染対策に努められるよう準備しております。参加される皆様におかれましても、体調を整え、マスク着用にてご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。