令和3年8月号(社会保険委員会便り)
毎年実施している県薬主催の社会保険講習会が、今年度は8/29(日)にアルカスSASEBOで開催されます(9/5は長崎会場にて開催、サテライト会場ならびにオンライン研修あり)。 今年度は診療報酬の改定年度ではありませんが、本年の8月からは改正薬機法で定められた特定の機能を有する薬局(認定薬局)が施工されるなど、私たちを取り巻く環境は大きく変わってきています。
先月は県薬主催で、改正薬機法に関わる説明会が開催されましたが、認定薬局以外についても、「薬局・薬剤師を取り巻く課題」として、日本薬剤師会の対応が説明されました。項目だけを列挙しますと、@セルフケア・セルフメディケーションの推進、Aオンライン服薬指導、B再使用可能処方箋、C緊急避妊薬、等々・・・・。課題が多すぎて、今後の方向性に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。かく言う私もそんな1人です。
社会保険講習会の講演内容は、これから委員会の中で揉んでいくことになりますので、これらの項目を盛り込むかどうかは分からないのですが、新たな道を開拓するための準備として、足元を固める意味で、保険調剤の仕組みを今一度学びなおすことも重要なことだろうと思います。年に一度の機会ですので、多くの方のご参加をお待ちしております。
(社会保険講習会は事前の申し込みが必要です。8月の県薬だよりをご確認ください。)
令和3年7月号(医薬分業対策(薬薬連携)委員会便り)
2019年11月に成立した「改正医薬品医療機器等法(薬機法)」により、2021年8月から「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」の認定制度がスタートします。
調剤薬局のあり方を大きく変える可能性のある本制度は、患者様自身による自発的な薬局の選択を促す点においても注目を集めています。
・入退院時の医療機関等との情報提供や、在宅医療等に地域の薬局と連携しながら一元的、継続的に対応できる薬局(地域連携薬局)⇒【患者のための薬局ビジョンの「かかりつけ薬剤師・薬局機能」に対応】
・がん等の専門的な薬学管理に関係機関と連携して対応できる薬局(専門医療機関連携薬局)⇒【患者のための薬局ビジョンの「高度薬学管理機能」に対応】
【地域連携薬局】
超高齢社会の到来により、地域における医療需要は高まりつつあります。外来や入院、在宅医療、介護施設等、1人の患者様が様々な療養環境を移行するケースも増えていくかと思われます。
入退院時における医療機関との情報共有や、在宅医療時におけるほかの薬局との連携などによって、地域の患者様が安心して薬物治療を受けられるようにサポートする役割が期待されます。
<主な要件>
・関係機関との情報提供(入院時の持参薬情報の医療機関への提供、退院時カンファレンスへの参加等)
・夜間・休日の対応を含めた地域の調剤応需体制の構築・参画
・地域包括ケアに関する研修を受けた薬剤師の配置
・在宅医療への対応(麻薬調剤への対応)
【専門医療機関連携薬局】
近年では、がん患者様に対して外来での抗がん剤治療の機会が増える等、薬剤師にも専門性が高い服薬指導や薬学的管理が求められています。
これらの機能を十分に発揮するとともに、他の薬局や医療機関に対して医薬品の提供や、専門性の高い情報の発信、研修等の実施も求められます。地域全体で専門的な薬学管理が対応可能となるようにサポートする役割が期待されます。
<主な要件>
・関係機関との情報共有(専門医療機関との治療方針等の共有、患者が利用する地域連携薬局等との服薬情報の共有等)
・学会認定等の専門性が高い薬剤師の配置等
それぞれの薬局の機能や役割が明確になる事で、患者様が自分の状態に適した薬局を選ぶ時代が訪れます。これからの薬剤師は、医薬品や薬物療法等に関して、安心して相談できる身近な存在であるだけでなく、他の医療関係者との連携体制を構築し、情報発信をしていく事も求められるようになります。皆さん、是非今後も関心を持って注目して下さい。
令和3年6月号(生涯学習(学術)委員会便り)
平素は生涯学習委員会活動へのご理解とご協力を賜り誠に有難う御座います。
新型コロナウイルス感染対策として今年3月より、市薬生涯教育を集合研修からWeb研修へ変更しております。オンライン受講の事前申込み、返信用封筒の準備やキーワード入力等お手数をおかけしておりますが研修シールの申請に必要ですのでご理解下さい。また、講演会前後のアンケートにご協力いただきありがとうございます。今後も安全かつ良質な講演会を目指していきます。今後の講演会は、毎年恒例の麻薬講習会以外は9月までWeb研修にて毎月1回開催予定です。
その集合研修に関して重要なお知らせがございます。ご存じの方も多いかと思いますが、公益財団法人日本薬剤師研修センターは、研修認定薬剤師に関わる手続きの全面的な電子化を進めるため、薬剤師研修・認定電子システム(PECS)を構築し、本年9月の稼働を目途に準備が進められています。PECS稼働後は、研修受講シールや薬剤師研修手帳は廃止となり、研修受講管理、認定申請など全ての手続きはPECS上で行っていただくことになります。PECSより出力されるQRコードを用いて受講管理を行うため、PECSに登録しなければ研修受講単位の交付を受けられません。PECSを利用するには、各人がPECSに登録し、ユーザーIDの交付を受ける必要があります。なお、現在支援システムに登録されている方も改めて登録が必要です。日本薬剤師研修センターのホームページ(http://www.jpec.or.jp)をご確認いただき、まだお済みでない方は早めにご登録いただきますようご案内申し上げます。現在の認定状況との紐付けに2〜3カ月を要するため、本稼働9月に間に合うよう、令和3年7月末までにご登録をお願い致します。本件に関してのご質問は(pecs-info@jpec.or.jp)へメールでお願い致します。
令和3年5月号(学生実習対策委員会便り)
日頃は、実務実習、早期体験学習などにご協力いただきありがとうございます。
本年度の薬局実務実習は、第1クールは5/8までですが何とか行われそうです。第2クールは5/24から始まります。薬局では新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されましたが実習生にもワクチン接種が適用になりました。順次実習生も接種することで安全な実習ができればと思います。実習受け入れ薬局に関しましては対応をよろしくお願いします。
新コアカリキュラムになり、今年が3年目でありますのでだいぶ慣れてこられたと思います。学生を受け入れていただいた薬局の指導薬剤師ならびにスタッフの方々、ご苦労かと思いますが、最後まで責任を持って指導していただきたいと思います。
今年度も早期体験学習の予定が組まれています。がこれも新型コロナウイルスの影響でどうなるかわかりません。長崎国際大学薬学部の1年生のモチベーションを上げるために協力して受け入れていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
今年は1月に実務実習指導薬剤師になるためのワークショップの開催を予定しておりました。調整機構と長崎県薬剤師会でぎりぎりまで調整をしましたが新型コロナウイルスの影響で開催されませんでした。長崎県開催は2年に1度となっていますが最近の開催状況を考えると新型コロナウイルスが収まるとまた開催される可能性があります。開催されたら6年制薬学部卒業の若い薬剤師も規定を満たせば参加して、指導薬剤師になることができます。不明な点は佐世保市薬剤師会にお尋ねください。以上、よろしくお願いします。