各委員会便り

 

令和3年12月号(会営薬局運営委員会便り)

 最近になって小康状態となっているものの、いまだ収束の見えないコロナ禍にあって、皆さんの職場でも大変な苦労を強いられていることと思います。会営薬局においても、ご多分に洩れず、日々の業務をスタッフ一同で協力しあいながら、運営しているところです。

 日本薬剤師会が公表しているデータを確認したところ、長崎県の保険薬局における年度処方枚数の合計が、コロナ禍前の令和元年に比較して、令和2年度では前年比92%の落ち込みを見せています。患者さんの受診控えや、感染対策による長期処方の増加などが要因として挙げられますが、薬局を運営するにあたって、そのような後ろ向きの考えばかりではいけないので、何とか対策を立てていかなければいけません。具体策は今後の検討課題ではありますが、やはり私たち薬剤師がやるべきことは、患者様へ寄り添ったケアを実践するしかないのかなと思います。患者様から信頼され、かかりつけ薬局として選んで頂くことが、ひいては薬局の安定した基盤となっていくものと考えます。
 この委員会だよりは年に1回のペースで寄稿していますので、次回はコロナ禍が明けて、会員の皆様と一緒に分かち合えるような、明るい話題で紙面を飾ることができればよいなと願っております。まだ少しばかり苦労が続きますが、お互いに日々研鑽していきましょう。

令和3年11月号(休日・夜間・OTC対策委員会便り)

 9月後半〜10月にかけて、新型コロナウィルス感染者は急激に減少し、何とか今度の波も乗り越えた様相を呈しています。しかし、秋季〜冬季にかけてのインフルエンザウィルス感染症対策も、例年同様に徹底しなければなりません。幸運にも、昨年度は新型コロナウィルスとインフルエンザウィルスの同時流行という最悪のシナリオは回避出来ましたが、本年はインフルエンザウィルスワクチンの供給量の不足という不安材料を残し冬季に突入する雲行きです。感染予防対策を継続する事は言うまでもありませんが、薬局業務においては、かかりつけ患者がウィルスに感染した場合の薬剤供給及び服薬指導方法(オンライン服薬指導?)を確立しておく必要が有ると思われます。

 仮に、患者が新型コロナウィルスに感染した場合は、本人はもちろん、家族も濃厚接触者としての対応となるので、来局が不可能となります。感染者の定期薬をどのような手段で患者のもとに届けるか具体的方法を確立しておく必要が有ります。自ら配達?宅配業者などへ配送依頼?依頼当日に配送可能な業者はどこ?夜間帯に薬剤を供給しなければならない場合はどうする?・・・など、様々なケースを想定して、対応策を検討していかなければ、有事の際に慌てふためく羽目になりかねません。少しゆとりのある今の内に、様々なアイデアをひねり出して、イメージを明確なものにして行きましょう。

令和3年10月号(在宅医療・介護保険委員会便り)

 在宅介護委員会では、長崎県の事業として「在宅医療・多職種連携に関わる薬剤師の支援事業」として毎年度
フィジカルアセスメント研修会を行なってきましたが、今年度は初めての試みとして、在宅訪問を行なっている薬局に、今まで在宅訪問未経験の薬局の薬剤師が同行する研修が計画されています。詳しくは10月以降にご連絡いたしますので、定期的に在宅訪問を行なっている薬局の皆様のご協力と、これまで在宅訪問を行なったことのない薬局の皆様のご参加の程、よろしくお願いいたします。

 また、以前は同事業にて、特定医療材料の少量ずつの供給や購入ができるように長崎県内薬局間の相互連携サービスである「あるかな」の運営と情報提供を行なっていましたが、医薬品卸業者での少量供給が充実してきたため、こちらの「あるかな」のサービスは終了いたしました。以下に特定医療材料を購入できるサイトを示しますので、参考にしてください。

○「ENIFme」(東邦薬品)https://www.tohoyk.co.jp/ja/products/enifme/(検索のみであれば会員登録不要、購入には要会員登録)

◯「メディカルセレクションズダイレクト」(スズケン)https://www.suzukenmsd.com/(要会員登録)

 続いて今年度の新しい事業として、こちらは厚生労働省の成育医療分野における薬物療法等に係る連携体制構築推進事業として「医療ケア児等における薬物療法支援体制構築事業」を計画しています。具体的には、日々の人工呼吸器管理や、経管栄養管理、喀痰吸引等の医療ケアが必要な乳幼児、児童に対しての薬学的ケアの問題点の解決につながる研修会を行う予定です。それに先立って、問題点を抽出するためのアンケートが今月実施されます。ご回答をお願いすることになりますので、よろしくお願いいたします。

 その他、昨年中止された認知症対応力・実践力向上研修を今年度実施できるよう予定していますが、今後の新型コロナウイルス感染症の状況によっては、上記に挙げました研修も含め、どれだけ行えるかどうか不安な状況が続いています。ワクチンの接種人口も増えては来ていますが、初期に摂取した高齢者や私たち医療従事者は、接種後半年が経とうとしており、冬場には十分な抗体量が保てなくなっている可能性もあります。今後も油断せず、感染対策を自らも実施し、地域の皆さんにも啓発を続けていきましょう。

令和3年9月号(情報(広報)委員会便り)

 皆様ご存知の通り8月1日より改正薬機法が施行されました。医薬品に同封の紙の添付文書が原則として廃止されて、電子的な方法での閲覧が基本となりました。来年7月末まで経過措置期間が設けられ各製薬メーカーが順次対応していく旨がアナウンスされていますが、薬局側の準備はお済でしょうか?

 パソコンの場合は【PMDA添付文書検索ページ】から、タブレット等では【添文ナビアプリ】を利用して添付文書の閲覧となります(どちらの方法でもインターネット接続が必須)。ホームページのブックマークやアプリのインストール・使用方法など今一度ご確認ください。

 また【オンライン資格確認システム】も集中導入開始が宣言されました。医療機関等向けポータルサイトで情報配信されているので、導入予定・検討中の薬局はご確認ください。

 日進月歩で発展する情報技術に対応すべく、長崎県薬剤師会でも「IT推進委員会」が新しく設置されました。すでに複数回の委員会が開催され「おくすりネット長崎の普及促進」「薬局で有用なアプリの研究・開発」などが検討されています。

 アンケート調査や説明会なども計画されていますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。しかしながら、説明会につきましてはコロナ禍の影響で集合しての開催が難しい状況です。会員各位におかれましては薬剤師会から配信される情報に加えて、インターネット等を活用した積極的な情報収集をお願いいたします。

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