会長便り

令和3年4月号

 “春は選抜から!”なんてことを言っているのは昭和の人間でしょうか。それでも昨年中止だった、「春の選抜高校野球」が開催されました。佐世保出身の球児も多くいる「大崎高校」の晴れ姿はまぶしく感じました。少しずつ、感染予防策を講じながら世の中が動き出したように感じます。やはりスポーツイベントはその状況を象徴するものですね。

 しかし、足元を見ますと、ワクチン接種の問題は思わせぶりな情報が先に出て、「やはりそうか」と感じたことが多いような気がします。国民は初めから「そう上手くはいかないだろう。」と思っているのに。マイナンバーカード問題もしかりです。

 それでも4月、新年度が始まりました。薬価改定で始まりましたが、8月には「地域連携薬局及び専門医療機関連携薬局の認定制度」もスタートします。まだ、手探りな事も多いですが、これからの地域での薬局の在り方を示しています。これからも皆様と共に環境整備を進めていきたいと思います。今年度も宜しくお願いいたします。

令和3年3月号

 皆さん、大河ドラマはご覧になりますか。「麒麟がくる」のあとに「晴天を衝け」が始まりました。「日本の資本主義の父」と呼ばれる「渋沢栄一」の生涯です。
 その著書に「論語と算盤」があり、「利潤と道徳を調和させる」という経済人がなすべき道を示しています。 大河ドラマのサブタイトルにもなっている「仁なる者に 敵は無し」という言葉、その「仁」について受売りですが、一つご紹介いたします。
 「まず他者を、という仁の教えを学ぶ」からです。孔子の教えに「仁者は己立たんと欲して先ず人を立て、己を達せんと欲して先ず人を達す」というものがあるそうです。この意味は紙面の関係上お調べ下さい。今まさに、社会のこと、人生のこと、こうでなくてはならないかもしれません。ご参考に。

令和3年2月号

 少し前の号にカミューの「ペスト」を読んでいる旨を書きましたが、やっと読み切りました。その中で、印象に残る文章を紹介します。
 主人公の一人の医師は「今度のことはヒロイズムという問題じゃないんです。これは誠実さの問題なんです。つまり、自分の職務を果たすことだと心得ています。」と述べます。また、今のコロナ禍にも参考になるのは、「我々は皆ペストの中にいるのだ、と。誰でもめいめい自分の内にペストを持っているんだ。立派な人間、つまりほとんど誰にも病毒を感染させない人間とは、出来るだけ気を緩めない人間のことだ。」と。そして結びに、我々への戒めの様に「ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり(中略)辛抱強く待ち続けていて、そしておそらくはいつか、人間に不幸と教訓をもたらすために、ペストが再びそのネズミどもを呼び覚まし、どこかの幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろうことを。」と結んでいます。これは予言でしょうか、皆さんはどう受け止めますか。

令和3年1月号

  会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。特に今年は静かなお正月をお過ごしのことと存じます。
初詣もままならない年明けでしたが、私達に縁のある神社のお話をご紹介致します。

 大坂道修町は通りに、塩野義、田辺三菱、大日本住友、武田薬品など大手製薬会社のビルが並ぶ歴史ある薬の街です。せっかくなので少しご紹介いたしますと、田辺は1678年(延宝6)、武田は1781年(天明元)、塩野義は1878年(明治11)、大日本は1897年(明治30)の創業で、前2社は江戸期の創業、当時は薬種商だったそうです。1658年(明暦4)に薬種商33軒、1666年(寛文6)に108軒、1722年(享保7)に124軒の薬種商があったとの事。その道修町の東端に、少彦名神社があります。1780年(安永9)10月に薬種仲買仲間の団体、伊勢講が、薬の安全と薬業の繁栄を願うために祀った、とされています。病気平癒、健康成就、医薬系学校の入学試験や医薬系資格試験の合格を願い参拝し、祈願内容を書いた絵馬が多数、奉納されているそうです。一度参拝したいものです。
今年が良い年になりますように。(大塚薬報参照)

△このページの先頭へ

Valid XHTML 1.0 Valid CSS

お問い合わせ | サイトマップ | ご利用案内 | 薬剤師会 | Copyright(C)2004 Sasebo Pharmaceutical Association All Rights Reserved.