各委員会便り

 
 

令和6年4月号(院外処方箋コーナー運営委員会便り)

 令和7年1月より佐世保市総合医療センターが電子処方箋の発行を開始することとなり、令和6年6月より試験運用を開始することとなりました。それに伴って、先月5日には、電子処方箋に関するPAPも開催されました、医療DXの流れもいよいよ進んでいくことになるのだろうと思います。

院外処方箋コーナーでは、患者様がスムーズにお薬の調剤が受けられるように、処方箋をかかりつけ薬局へFAXしているわけですが、紙で印刷された公文書をそのままの形式で送付できるところに、FAXを利用している意義があります。FAXを受理したら速やかに調剤を実施して、患者様の来局を待つことできるわけです。一方で、電子処方箋では、引換番号が発行され、その番号をもとにして処方内容がレセコンに取り込まれる流れとなり、調剤をするためには、そこから処方内容を印刷しなければなりません。何より、引換番号が分からない限りは、情報が入手できないわけですから、患者様の来局前に調剤を実施することはできません。では、紙の処方箋から電子処方箋に移行した場合に、院外処方箋コーナーの運用の在り方はどうなるでしょうか。引換番号が紙で発行されるので、それをFAXすることも運用のひとつとして考えられます。しかし、FAXの意義は前述したように、公文書を送付できることに意義があるわけであり、引換番号の伝達であればFAX以外の方法でも問題ないようにも思います。

電子処方箋の運用が開始されても、全てが電子処方箋に移行するわけではなく、紙の処方箋の運用も残ります。院外処方箋コーナーもこれまで通りに運用を継続していきます。今回の便りでは、電子処方箋の運用に関するマイナスなイメージを述べましたが、導入するメリットも多くありますし、私たちは時代の流れに順応して対応していかなければなりません。そういう意味で、院外処方箋コーナーの運用の在り方について、検討していかなければならない節目を迎えたと感じており、委員会としては、この課題にしっかりと向き合っていきたいと思います。

令和6年3月号(会営薬局運営委員会便り)

本年の3月末をもって、会営薬局の事業の運営を終了する運びとなりました。4月以降は、譲渡先として手を挙げて頂いた会員の薬局へ引き継ぐ方向で、現在はその手続きを進めているところであります。平成13年9月に開局して以来、多くの方々のご支援を賜りながら、薬局の運営を継続してまいりました。

開局するにあたっては、多くの諸先輩方が、様々な思いを持って、会営薬局の立ち上げにご尽力されたことと拝察いたします。また、この長い歳月を振り返れば、医薬分業率が50%に満たない状況から、今では分業が当たり前の時代へと移り変わり、後発医薬品の推進や医療DXの導入、対物業務から対人業務への変遷など、移り変わるそれぞれの時代において、現場で業務に従事してこられたスタッフの皆様には、多くのご苦労があったことと思いますし、長きに渡って継続してこられたのも、その日々の積み重ねによるものと感謝致します。そして何より、会営薬局をかかりつけ薬局としてご利用いただいた患者様には、感謝の念に堪えません。

薬剤師会としての運営は終了しますが、薬局はこれまでどおりに継続していきますので、これからの薬局の繁栄を祈念するとともに、会営薬局に携わっていただいた全ての方々に重ねてお礼申し上げます。

令和6年2月号(休日・夜間・OTC委員会便り)

新型コロナ感染症が5類に移行して、初めての年末年始は、ある程度予測はしていましたが、インフルエンザ流行とも重なり、患者数は1日250〜300人と、非常に過密な業務となりました。勤務に従事された先生方、圧倒的医薬品不足の中、最良の医薬品管理をしていただいた皆様方、煩雑な事務処理を担当していただいた事務局の皆様方、本当にお疲れ様でした。

今回の年末年始診療体制は、薬局と投薬場所が位置的に離れている点など、少々不安を感じていましたが、実際業務を行って見ると、これだけの患者数をさばくために、必要なスペースだと納得がいきました。開始初日は事務処理が上手く流れていない様でしたが、細かな修正を加えれば、次年度以降につながる意義の大きな取り組みだったと思います。

また、2023年は個々の薬剤師のストレスが少なくなる様に、個々の希望に沿った勤務体制を作るべく、委員会内で様々な検討をして参りました。委員長発信の提案は、ほとんど見当違いで使い物にならないものばかりでしたが、他の委員からは非常に優れた案が数多く出てきました。おかげさまで次年度以降の方向性がかなり明確になりました。面倒な議論にお付合いいただき、本当に有り難う御座いました。

あと少しだけ時間をいただければ、整理された体制を作る事ができそうです。

 

令和6年1月号(在宅医療・介護保険委員会便り) 

 明けましておめでとうございます。2024年を迎えた今年は、団塊の世代が後期高齢者となる、いわゆる「2025年問題」までの最後の1年間となります。

2025年以降高齢者の増加に伴い、このまま入院患者を増やしてしまうと、限りある医療資源が枯渇し、医療崩壊を引き起こす可能性もあるため、できるだけ入院させない在宅でのフォローが必要不可欠となってきますが、佐世保市での薬剤師の在宅及び居宅での業務はまだ十分行き届いていないのが現状です。

また現在、薬剤師の在宅及び居宅訪問の条件としては「通院困難の方」とされていますが、他職種だけでなく私たち薬剤師の中でも、医師の訪問診療が必須と誤解されていることが少なくありません。しかしながら実際は、「付き添いや介助なしでの一人での通院が難しい方」が対象とされることから、現状より多くの方が、在宅及び居宅訪問の対象とされることが考えられます。

そこで今回、自宅での薬の管理でお困りの方を対象に、佐世保市薬剤師会在宅医療介護保険委員会では、薬剤師の訪問業務の提案に使用できるリーフレットを作成いたしました。薬の管理が困難になってきているご本人に向けた「簡易版」と、患者家族や関連他職種に向けた「詳細版」の2パターンをご用意しております。こちらを佐世保市薬剤師会ホームページの会員向けページに掲載し、各薬局でダウンロード、印刷することでご活用いただきたいと考えています。

また、佐世保市医師会より、「在宅医療・多職種連携訪問ガイド(仮称)(訪問薬剤師編)」の作成依頼もいただいており、来年度には今回のリーフレットと?崎県薬剤師会による在宅マニュアルを統合した形で、多職種向けのガイドブックが作成される予定となっています。こちらは市の事業として予算も立てられているため、製本され、関係団体、機関に配布される予定ですので、また詳細が決定次第、報告させていただきます。

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